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#04
小笠原 周  Shu Ogasawara

 

剛体術

展覧会タイトルの「剛体術」という言葉は、私が大好きな少年漫画の主人公が繰り出す必殺技の名称です。

「剛体術」の概要は、パンチを打つ瞬間に身体を極限まで硬直させ、その際に使用する身体の関節を全て固定する事によって、自身の全体重を拳に伝えることのできる技術、とのことです。派手さは無いのですが、なんとなく自分にも出来そうな必殺技にグッときたことを覚えています。

しかし、実際に実現することは不可能との検証結果が、ネット上で数多く見られます。さらに、「剛体」という言葉が物理学の世界で存在するそうで、その概要は、どんな力を加えても形や体積を変えない理想的な物体のモデルらしいのです。

多様な研究をスムーズに行うために用意された概念としての「剛体」や、少年漫画の中だけで繰り出される実在しそうな必殺技の「剛体術」は、可能性と不可能性を孕んだ言葉です。

そんな、「剛体術」のように矛盾と希望に満ちた石の彫刻を制作していきたいと考えています。

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小笠原 周 Shu Ogasawara

1985 年兵庫県尼崎生まれ

個展

2021「鈍牛2021」 VOU/京都

2019「小笠原周凱旋EXHIBITION 尼崎の伝説の彫刻」尼崎城址公園、尼崎観光案内所/兵庫

グループ展

2021 「余の光/Light of My World」旧銀鈴ビル/京都 「血の塩/Salt of the Blood」LEESAYA/東京

ドライビングテクニック

ミケランジェロのフレスコ画をもとに、片手運転をしているドライバーの彫刻を制作し、タイヤをつけ、アトリエ内を自身で押しながら走行させた作品。

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#01 梅村/倉知: 画像
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Body building

自身の顔の彫刻を石で制作し、その彫刻を基礎として、木材で構造物を組み立て、発泡スチロールの人体彫刻を上部に設置した作品。

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