#03
椿野成身 TSUBAKINO NARUMI
米村優人 YONUMURA YUTO
ドライブアゴーゴー Drive a Go Go
2人の作家の個人的経験に基づき、互いの地元や思い出の場所を車で移動し、リサーチワークを行う。それらを絵画、立体作品を用いて構成する。
本展は、鑑賞者との距離をはかり、私たちの見た景色を共有する試みである。
目の前の景色が遠のいていく。窓から見える人や建物は、形から線に変わり、僕の後方に消えていった。あなたとの思い出も同じなのだろうか。サイドミラーには信号の光が反射していた。
椿野成身 TSUBAKINO NARUMI
1995 大阪府生まれ
2018 京都造形芸術大学 美術工芸学科 油画 卒業 (現: 京都芸術大学)
2020 京都造形芸術大学 大学院 ペインティング領域 油画 修了 (現: 京都芸術大学 大学院)
2021 ARTISTS FAIR KYOTO
2021 (京都文化博物館/京都) 2020 YAE2020 (EUKARYOTE/東京)
parallel ・ SIM
2020
ペインティング
道端でふと視界の中に入ってくる風景が、以前見たかのような既視感を覚えることがある。
それは、以前に来たことがあるのか、自分の「記憶の中にある空間」なのかさえわからない時がある。
その時、私は目で物や光の輪郭を追いかけ る。そうすると次第に、形をとどめていた輪郭が溶けていく。見ている空間は溶け出し、日常から切り離され、物が輪郭を抜け出す時、空間はおぼろげになる。
私は、境界線が曖昧になったその様を描いている。
米村優人 YONUMURA YUTO
1996 大阪府生まれ
2019 京都造形芸術大学 美術工芸学科 総合造形 卒業 (現: 京都芸術大学) 〈展覧会歴〉
2021 「ジェットストリーム論法」(COHJU contemporary art/京都)
2021 「ART SCRAMBIE」(グランフロント大阪/大阪)
AGARUMAN(Best Friend)
2021
mixed media
「agarma(アガルマ)」はギリシャ語で「彫像」、 そして「AGARUMAN」とは「人体彫刻」を意味します。 本作は、 自身の地元でもある大阪で展示するにあたって、 大勢が行き交い、 賑わいでいる人々から着想した3体からなる群像彫刻を制作しました。 大阪の街ではしゃぐ3体の彫刻が、 新型コロナウィルスが過ぎ去った明るい 活気のある大阪の復興への願いが込められています。
「Dear My Friend」。