#01
梅村和史 KAZUFUMI UMEMURA
倉知朋之介 TOMONOSUKE KURACHI
京都を拠点におく梅村和史/倉知朋之介による新作のインスタレーション「スパゲッティコード」を発表します。
梅村和史 KAZUFUMI UMEMURA
岐阜県生まれ 京都造形芸術大学 映画学科 製作コース 卒業 (現: 京都芸術大学)
2020「静謐と夕暮」 第44 回サンパウロ国際映画祭 新人監督部門 ノミネート・上映
2020【特集企画】PLAYBACK2020 - 若手作家特集 にて上映 「A JOURNEY OF GAZES」
2019「つたにこいする」 海道力也映画祭(2019 年)にて上映
静謐と夕暮
2020
映像(136’)
「〈ある男〉がいなくなる」ということを日常の中にある⼀つの事象として捉えるにはどうすれば良いだろうというところから出発した。 まず、その〈ある男〉に関することを知るためにインタビューから始めた。 記憶に寄り添う人々と話すうちに、これを作る我々も、この出来事ではなく、「この記憶と向き合わねば」と考えるようになった。この記憶と対峙するために、このインタビューをドキュメンタリーとせず、ほぼ映像と音だけで表現できないかという試みから制作を開始した。 この作品を、〈ある男〉に捧げたい。
第44 回サンパウロ国際映画祭 新人監督コンペティション ノミネート作
予告
(あらすじ)
ある日、カゲはいつもの好んで座る川辺の場所に、黄色の自転車と、その隣に座る男を見つける。 気になったカゲは、男の後ろを追いかけ始めた。
つたにこいする
2019
映像(40’)
「記憶の形を映像化する」ことをテーマに、幼少期に出会った二人の少女たちの関係性が変わっていく様を、セリフを極力廃して表現することにした。色、形、人、それらが映像の中で、どのような⼿法で記号化されるのかという過程を知るための実験でもある。2019年海道力也映画祭にて上映。
(あらすじ)
二人の姉妹がいた。
育ての親である男の事故より、別々の人生を歩むことになる。姉は、人と一切の関係を断ち、植物状態となった育ての親を献身的に介護する。すると、育ての親の傷口から、へデラの蔦が生え始める。
不思議に思う姉の元に、迷子の少年が迷い込む。
倉知朋之介 TOMONOSUKE KURACHI
1997 愛知県生まれ 2020 京都造形芸術大学 情報デザイン学科 情報デザインコース 卒業 ( 現 京都芸術大学)
2021 ギャラリートラック 横目に見れば(ギャラリーミヤウチ)
2020「ジャンボタニシ」 KUNST-ARZT (京都)
2020 Art-Space TARN (奈良県天理市)
2020 山下拓也「熊と多分インディアンと市長か警察官と背中、他イベント参加 (VOU/京都)
アメリカンドッグ
2020
樹脂、発泡スチロール、映像(19’26”)
塩っけのあるソーセージを甘い揚げたパンで包み、串に刺す。
またお好みによってケチャップ・マスタードをかける。慣れ親しんだスタイルであり、他のファストフードと比べて非常にユニークかつ滑稽で私は何か引っかかりを覚える。
「アメリカンドッグ」この存在とフレーズの「可笑しさ」を理解するために直感的に英会話を学ぶ友人を頼りフィリピンを訪れ街の人々にアメリカンドックを振る舞った。他にも思いつくままに私なりにアメリカンドックを脱構築した記録。
ジャンボタニシ
2020
発泡スチロール、映像(11’50”)、サイズ(可変)
ジャンボタニシ。元々食用として日本に輸入されたものが野生化し、今では田んぼを荒らす害虫扱いされている。古事記に登場するイザナミの糞から生まれたハニヤスビコノカミ( 土の神) と田んぼの害虫を様々な形で引き合わせるアクションで構成したインスタレーション。